あなたは競馬場に行った事がありますか?

ここで、問題です。
第1問
Q:「競馬場で売っているものは?」
A:「馬券」

第2問
Q:「なぜ、競馬場へ行くのでしょうか?」
A:「馬券を買うため」

正解です。それでは!で話は終わりません。

マーケティングの視点で考えてみる

先ほどの問題、たしかに正解なんですけど、それだけでしょうか?
それだけのためにあんなに多くの人が競馬場に行くとは思えません。
それでは、なぜ?

競馬場の顧客 = 馬券購入が目的とは限らない

もし、JRA(日本中央競馬会)が自分たちのビジネスを「馬券を売るビジネス」と定義してるなら、競馬場は馬券を購入するところだから、それを目的としている人をターゲットに馬券を購入できることを前面に出したTVコマーシャルを作るはずです。
でも、実際は人気の俳優さんや女優さんを起用したりして、なにか盛り上がってる感や、興奮、感動といったものを演出してますが、どんな種類の馬券が売っているかなんて一言も言ってません。

本当は何を売っているのか?

つまり、JRAは競馬場は非日常的な空間で興奮と感動を提供するエンターテイメントな場所と定義しているわけです。
馬券は更に興奮を追加するための付属的な物でしかないという事です。(内心はたくさん馬券を買ってほしいと思ってるハズですが。)
そして、まだ馬券を購入した事のない層(見込み客)にも競馬場へ足を運んでもらって体験してもらおうとしているのです。

あなたの商品やサービスは?

あなたの商品やサービスも素晴らしい機能や価値を備えていると思います。しかし、商品やサービスそのものだけを売っていると思っていると、思考が狭くなってしまい見込み客を逃しているかもしれません。
商品やサービスの機能だけで顧客は買ってくれるとは限りません。あなたの商品やサービスよって自らの欲求が満たされた状態になれるかもしれないという期待によって購入してくれるのです。

「人は感情で購入し、理由を後付けする」

この事を意識しながら、あなたの商品やサービスを見直してみると、違った一面が見えてくるかもしれません。

年の瀬も押し迫ってきました、健康に留意して気持ちよく終わりたいですね。

ここ十年以上馬券は買っていませんが、今年は久しぶりに買ってみようかな。

よし、有馬記念に行こう!